
スピードとアクセス、品質への妥協なき姿勢。日本のものづくりの誇りを、次の世代へつなぎます。
日本における縫製工場の減少。それは「MADE IN JAPAN」の精神を守り続ける私たちにとって、まさに逆風でした。しかし、逆風こそが挑戦の始まりです。
私たちは島精機の自動裁断機を導入し、「日本で縫製の未来を創る」という信念のもと、ゼロからスタートしました。マーキングから裁断までを半自動化することで、これまでにない正確さと効率を実現し、縫製の起点となる土台を築きました。この挑戦は、私たち自身の成長であり、技術への投資そのものでした。
そして、次なる課題は「人材」です。日本のアパレル業界では販売職が人気を集め、縫製やパターンといった技術職を目指す若者は減少の一途をたどっています。技術を受け継ぎ、磨き続ける人材をどう確保するか——避けて通れない命題でした。
そんな中、日本によるモンゴル支援が大きなヒントとなりました。島精機製のカシミア機織り機の提供、服飾デザインやパターン教育の支援。これらを通じて日本の技術者が目にしたのは、モンゴルの縫製技術の高さと教育の驚異的な普及度でした。彼らの熱意と実力に触れ、私たちは迷いなくモンゴルから技能実習生を受け入れることにしました。
現在、私たちの工場では、日本人技術者とモンゴルからの技能実習生が肩を並べ、裁断から縫製まで一貫したものづくりを行っています。国境を越えた協力は、技術を共有するだけにとどまりません。お互いの文化を尊重し、学び合いながら、未来の「ものづくり」を一緒に紡ぎ上げています。
生地巾が広く伸縮性の高いカットソー素材では、品質の安定に「放反」工程が欠かせません。生地を裁断前に1〜3日間、自然な状態で放置することで、巻かれていた生地が元の形状に戻り、内部のテンションが解消。裁断後に起こりがちな収縮や歪みを防ぎます。
素材の特性を熟知し、手間を惜しまず工程を守る。この積み重ねこそが、私たちのものづくりへの誇りであり、品質へのこだわりです。
CADに取り込まれたデータは、ただの設計図ではありません。マーキング用データとして命を吹き込まれ、生地の特性を最大限に活かすための精密な計算の起点となります。検反で確認した生地の伸縮性や耳の状態を慎重に分析し、緻密な計算で精度と効率を生み出します。
一つひとつの工程に宿る細やかな配慮。それが、私たちの裁断技術の精髄です。
カットソーの魅力を余すことなく引き出すため、あらゆるアイテムに対応可能な多彩なミシンを完備。サンプル制作の細やかな工程から、大量生産の効率化まで、一貫して対応できる縫製ラインを構築しています。
一枚の布を、アイデアから製品へと昇華させる。そのすべての工程を支える縫製ラインが、私たちのものづくりの力です。

弊社では、ネクストチャイナを見据え、東南アジアを拠点とした生産移行にいち早く着手。バングラデシュおよびミャンマーの工場が、その威力を発揮しています。
2017年、電力インフラが未整備だったミャンマーに縫製工場を創設。最大で月100万枚を生産できる工場となりました。その後、軍事クーデターなどの政情不安を乗り越え、2022年に新工場「STEP GAOMEI」を合弁で設立。従業員1,400名・月産最大200万枚の生産能力を誇る工場へと成長しています。